今日の作曲家 > トップ
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
11月 29日 没
1897年5月29日~1957年11月29日
大天才少年でした。9歳でマーラーに絶賛され、11歳で作曲したバレエ音楽「雪だるま」はウィーン宮廷歌劇場で御前演奏されました。14歳のときにベルリン・フィルの指揮者だったニキシュから委嘱されます。こうして15歳の頃にはプロ作曲家として活躍していました。30を過ぎる頃には現存する最高の音楽家の一人、という評価が与えられました。
ところがユダヤ系だったコルンゴルトはアメリカへの亡命を余儀なくされます。そこで生活の糧にしたのが映画音楽の仕事です。オペラと同じ感覚で書き、大オーケストラを使って後生の映画音楽に多大な影響を残しました。この分野でアカデミー賞を受賞しています。戦後、ヨーロッパへ戻るとその後期ロマン派的な作風は時代遅れになり、しかも「映画作曲家は二流だ」と断罪されてしまいました。近年では再評価が進んでいるようです。
それではハイフェッツが初演したヴァイオリン協奏曲を聴いてみましょう。
文:arcoさん
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの好きな曲をお聞かせください。