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アンサンブル ディマンシュ

アンサンブル ディマンシュ 第93回演奏会

この公演にはご優待があります

アマチュア オーケストラ

公演日・時間

2023年9月16日(土)

【開場】13時30分【開演】14時

会場

東京都 | 府中市
府中の森芸術劇場 ウィーンホール

出演

アンサンブル ディマンシュ
平川範幸(指揮)

曲目・演目

ロッシーニ:歌劇「パルミラのアウレリアーノ」序曲(歌劇「セビリアの理髪師」序曲)
アリアーガ:交響曲ニ短調
メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ短調 op.107「宗教改革」

ご案内

【今回の聴きどころ】

 今回の曲目は、イタリア、スペイン、ドイツというバラエティに富んだ国の作曲家の作品です。一見何の繋がりもないプログラムのように見えますが、3人の作曲家と今回の曲目には意外な共通点があります。
 イタリアの作曲家ロッシーニ(1792-1868)は、1823年(31歳のとき)にパリに移住し、1836年まで同地に在住しています。スペインの作曲家アリアーガ(1806-1826)は、1821年(15歳のとき)にパリ音楽院に留学し、1826年に亡くなるまでパリに在住しています。ドイツの作曲家メンデルスゾーン(1809-1847)は、1825年(16歳のとき)に父に随行してパリに滞在し、ケルビーニやロッシーニからその才能を認められたと言われています。メンデルスゾーンは、この時すでに数曲のオペラや交響曲第1番などを完成させています。ケルビーニはイタリア出身のオペラ作曲家で、当然パリ・イタリア座の音楽監督であったロッシーニとは面識があると思われますが、パリ音楽院の院長であり、留学していたアリアーガの恩師でもあります。つまり、この3人は、同時期にパリに滞在し、ケルビーニを通じてお互いに面識がある可能性があるのです。

 また、今回演奏する3つの作品にも共通点があります。一つは、それぞれの作曲家が20歳前後の若い時代に書いた作品であること。アリアーガの交響曲は18歳、ロッシーニの序曲とメンデルスゾーンの交響曲はそれぞれ21歳のときの作品です。そしてもう一つは、長調の明るい序奏で始まり、主部に入ると暗い短調に転じることです。ロッシーニはホ長調からホ短調に、アリアーガとメンデルスゾーンの第1楽章は、ともにニ長調からニ短調に転じます。長調の序奏から短調の主部に転じる曲は珍しく、一つの演奏会で、すべての曲がこのコンセプトで統一されているのは、奇跡に近いと言えます。

◆歌劇「パルミラのアウレリアーノ」序曲~実は有名な序曲
 この序曲は、実は、歌劇「セビリアの理髪師」序曲として演奏されている曲です。「セビリア」の序曲としては、多くの版が出版されていますが、大きく分けると2種類に分類されます。曲はほとんど同じなのですが、①楽器編成、②主旋律、③アーティキュレーションなどに違いがあります。特に主部の第一主題に「明確な」違いがあるので、その部分を聴けばどちらの版かが分かります。
 「セビリア」序曲は元々、1813年、ロッシーニが21歳のときに書いた歌劇「パルミラのアウレリアーノ」のための序曲でした。ロッシーニは1815年、この序曲を歌劇「イギリスの女王エリザベッタ」の序曲に転用しますが、この時に主旋律に手を加え、ピッコロや3本のトロンボーンを加えるなどの改訂をしています。さらにこの序曲は1816年2月20日に初演された「セビリア」の序曲として再転用されるのですが、「セビリア」の自筆譜には序曲が欠けているため、その初演時に「パルミラ」序曲、「イギリスの女王」序曲のどちらが使われたのかは不明です。そのために現在では二つの版が混在しているのですが、どちらも「セビリア」序曲を主張して譲らず、混乱が生じているのです。「セビリア」序曲の版の違いの詳細については、アンサンブル ディマンシュ公式ホームページの「今回の聴きどころ」欄に掲載されていますので、ご覧ください。 公式サイト:www.e-dimanche.jp

◆「スペインのモーツァルト」が作った唯一の交響曲
 アリアーガは、モーツァルトが生まれた50年後の同じ日(1806年1月27日)に生まれたスペインの作曲家です。モーツァルト同様「神童」と呼ばれ、13歳でオペラを作曲して、15歳でパリ音楽院に留学しますが、残念なことに、20歳になる直前(10日前)に亡くなってしまいます。モーツァルトと誕生日が同じことや、その天才ぶりと短命さから「スペインのモーツァルト」と称されています。この曲は、アリアーガが1824年、弱冠18歳のときに書いた唯一の交響曲ですが、すでにその天才ぶりが発揮され、古典的な中にもロマンチシズムに溢れた作品となっています。

◆ルターが書いた讃美歌が引用された交響曲
 この曲は、メンデルスゾーンが21歳の1830年に書いた交響曲です。第5番という番号が付けられていますが、実際には第1番に次ぐ2番目の交響曲です。宗教改革で有名なマルティン・ルターが作った讃美歌「Ein feste Burg ist unser Gott(神はわがやぐら)」が第4楽章に引用されていることから、「宗教改革」という愛称で呼ばれています。また、第1楽章では「ドレスデン・アーメン」のモチーフが引用され、宗教色を高めています。

料金(税込)

1,000円(全席自由)

ご優待

ご招待券(席)あり

アンサンブル ディマンシュの公式サイト http://www.e-dimanche.jp/ よりお申込みください。

ホームページ

http://www.e-dimanche.jp/

主催

アンサンブル ディマンシュ

お問合せ

お問合せは、ホームページからお願いします。※「アンサンブルファン」を見て問合せしていることをお伝えください。

(演奏会情報の更新日:2023/07/27)

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